にんにく卵黄の効果
アリチアミン効果(ビタミンB1の結合効果)
アリチアミンとは、にんにくの含有成分であるアリシンとにんにく自体に含まれるビタミンB1とが結びついたもののことです。
ビタミンB1はエネルギーをつくり出すときに欠かせないビタミンで、病院でも「最近疲れやすくて・・・」とか言うと、アリナミンFが処方されます。あれがビタミンB1です。
ビタミンB1は元気を出したい時とかには確かに有効なのですが、水溶性なので使われない分はすぐに尿となって出てしまいます。
しかし、にんにく卵黄のアリチアミンは脂溶性なので体に長くとどまり、ゆっくりとビタミンB1を放していきます。ですから体は余裕を持ってエネルギーをつくり続けられるわけなのです。この効果だけでもにんにく卵黄を飲む価値はあると思います。
血の流れをよくする効果
にんにく卵黄に含まれるビタミンEの一種である脂質アリシンやスコルジニン、レシチンそして上のアリチアミンなどの相乗作用なのですが、血をサラサラにしてくれます。その上、悪玉コレステロールLDLを低下させる効果も確認されていて、動脈硬化の予防、血管を若々しく保つ効果もあるのです。その結果、血圧が下がったという人も多いようです。
アンチエイジング
にんにく卵黄に含まれるアホエン、スルフィド類などは強力な抗酸化物質です。老化の原因といわれる活性酸素を除去する働きがあり、シミ、シワの改善はもちろん、全身の細胞を若く保つのに効果的です。血行をよくする効果も相まって、にんにく卵黄は美容にも絶大な効果を発揮しそうです。
美容といえば、にんにくのアリシンやアイリンといったイオウ化合物は、肝臓に蓄積した化学物質と結合して体外に排出する働きがあります。一度 体内に入り込むとなかなか排泄されない水銀のような有害物質でさ え、すばやく結合・排泄してしまいます。そう、まさにデトックス効果もあるのです。
ガン予防効果
90年代にアメリカ国立ガン研究所では「デザイナーフーズ・プログラム」という5年計画のプロジェクトを発足させました。これは、植物性食品に含まれているどんな成分にガン予防効果があるのかを確認し、その有効成分を複合させたり、強化するなどして、ガン予防に効果的なデザイナーフーズを開発しようという計画です。
この計画の一環としてガン予防効果があると言われている40種類の植物性食品をピックアップして、その効果を疫学的に調査しました。その結果、最もガン予防効果のあった食品がにんにくだったのです。
にんにくがガン予防に効くメカニズムははっきりとはわかっていませんが、最新の研究ではS-アリルシステインなどの抗酸化物質が関係しているとされています。S-アリルシステインは長期熟成されたにんにく卵黄に含まれている成分です。
その他にも、糖尿病の改善や抗菌、抗ウィルス作用、不眠症の改善、肝臓保護、更年期障害の改善、微量栄養素の補給・・・などなど、にんにく卵黄のパワーは絶大なのです。
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2022/12/12 更新